スレート屋根の塗装の寿命はどのくらい?メンテナンス費用はどのくらいかかるの?

 

家を建てて10年ほど経つと気になるのがメンテナンスです。
特に屋根はなかなか見えない部分なので、いつ頃塗装したほうがいいのか分かりにくく、塗装の寿命が気になるという人も多いですよね。
そこで今回はスレート屋根の家向けに、スレート屋根に特化して塗装の寿命について徹底調査しました!
塗り替えをするタイミングが分かったら、次に気になるのはメンテナンス費用ですよね。
塗り替え費用についてもまとめたので、塗り替えで心配なポイントは全て網羅しています。
初めての塗り替えで右も左も分からないという人でも、この記事を最後まで読めば不安は無くなります!
ぜひ参考にしてください。

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スレート屋根を簡単におさらい

まず、スレート屋根についてまとめました。
自分の家はスレート屋根かどうか少し不安という人も、スレート屋根の特徴を知れば、スレート屋根かどうかを判断できるようになります。

屋根は大きく分けると4種類

屋根は屋根材によって4種類に分けることができます。

1. 粘土系
2. セメント系
3. スレート系
4. 金属系

粘土系といえば瓦屋根、セメント系といえばセメント瓦、金属系と言えばトタン屋根などが代表的な屋根材です。
屋根材によって重さや断熱性などの性能などが異なり、もちろん値段もそれぞれで違います。
粘土系は、価格は高めですが、約60年と耐久年数が長くメンテナンスが少なくてもよいというメリットがあります。
セメント系は、約30年と粘土系よりは耐久年数が短いですが、粘土系よりも価格が安いという特徴があります。
金属系は、軽いというのが一番の特徴です。
価格は少し高めで、耐久年数はセメント系と同じぐらいの30年ほどです。
スレート屋根は、屋根材の中では中間的な性能で、耐久年数は約20年、重さも粘土系と金属系の中間ほどです。
価格は安く、種類にもよりますが、屋根材の中ではリーズナブルな方と言えます。
金属系は明かに金属であることが分かるのですが、他の3種類は少し分かりにくいことがあります。
その3種類の中でスレート屋根かどうかを見分けるには、屋根の厚みに注目するとよいです。
粘土系もセメント系もある程度の厚みがあり、特に粘土系の日本瓦は重厚感もあります。
スレート屋根は、厚みがほとんどないので、見た目でも段々になっていません。
また、スレート屋根を見てみると、ざらっとした印象があり、瓦のようなツルツルとした質感は感じられません。
この2点に注目して見てみると、スレート屋根かどうかを判断することができます。

スレート屋根には3種類ある

スレート屋根は、セメントに繊維を混ぜて薄く伸した板でできています。
有名なスレートの商品名であるコロニアルや、カラーベストと呼ばれることもあります。
スレート屋根は、天然スレート、石綿スレート、無石綿スレートの3種類に分類でき、最も普及しているのは無石綿スレートです。
天然スレートは、天然の石を使用したスレートなので、簡単に手に入るものではありません。
そのため価格も高く、天然スレートを使用する家は少ないです。
石綿スレートは、少し前に大きな社会問題になったアスベストが混ぜ込まれたスレートです。
アスベストは、吸い込むことで健康被害があり、環境にも悪影響があります。
問題になってからは法整備が進み、平成18年以降は生産されることは無くなりました。
平成18年より前に建てられた家はまだ石綿スレートを使用した屋根である可能性があるので、注意が必要です。
現在では、石綿スレートのように安く、施工しやすいという特徴がある無石綿スレートが主流です。
無石綿スレートはアスベストを含んでいないため、安全に使用することができます。

スレート屋根を長持ちさせるのは「塗装」

スレート屋根は塗装に守られています。
塗装をするメリットはいくつかありますが、以下の2点が大きなメリットと言えます。

・割れにくくすることができる
・表面の劣化を防ぎ、防水性を高めることができる

スレート屋根の表面は劣化しやすく、そのままの状態では防水性を保つことができません。
塗装することで防水性をアップさせ、雨漏りなどの被害がでないようにすることができるのです。
また、スレート屋根は薄く、割れやすいのでひび割れが起こらないようにするためにも塗装は欠かせません。

スレート屋根の塗装の寿命

スレート屋根に欠かせない塗装の寿命をまとめました。
一口に塗装と言っても、使用する塗料によって寿命は大きく違います。
そこで、スレート屋根の塗装によく使用される6種類の塗料の耐久年数を調査しました!

アクリル塗料

耐久年数:4~7年
アクリル塗料は、30年ほど前まで主流だった塗料です。
安く、扱いやすい塗料なので人気がありましたが、耐久年数の短さなどからあまり使用されることが無くなってしまいました。
当時は塗料の種類も少なく、選択肢が少なかったこともあり、よく選ばれていたようです。

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ウレタン塗料

耐久年数:6~10年
アクリル塗料と同時期によく使用されていた塗料ですが、こちらも現在はあまり使用されることがありません。
以前はアクリル塗料よりも耐久年数が長い塗料にしたいときにはウレタン塗料を選ぶ人が多くいました。

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シリコン塗料

耐久年数:8~15年
現在最も多く使用されている塗料です。
耐久年数と価格のバランスがよく、選びやすい塗料となっています。

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ラジカル制御型塗料

耐久年数:8~15年
新しい種類の塗料で、劣化する原因となるラジカルの発生を制御できる塗料です。
劣化の症状が起こりにくく、価格も高すぎないため利用しやすく、今注目の塗料と言われています。
しかし、新しい塗料なので施工事例が少なく、耐久年数が本当に8年から15年なのかはまだ分かりません。
研究の結果8年から15年とされていますが、販売から数年しか経っていないので実例では検証されていないのです。

フッ素塗料

耐久年数:15~20年
耐久年数の長い塗料として有名で、メンテナンスの回数を減らすことができるため、レインボーブリッジなどの大きな建造物によく使用されています。
耐久年数が長い分、価格も高いため一般の家で使用されることは少なめです。

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遮熱系塗料

耐久年数:15~20年
熱を寄せ付けない機能性塗料で、省エネにもなると注目されています。
塗装は日光による熱で劣化しますが、遮熱系塗料は熱に強いのでその分耐久年数は長めです。

塗料ごとの単価

塗料によって耐久年数も価格も違います。
そこで、塗料の単価を調査してみました。

塗料の種類単価(1㎡あたり)
アクリル塗料700円~1,000円
ウレタン塗料1,500円~1,700円
シリコン塗料1,800円~2,000円
ラジカル制御型塗料2,200円~4,000円
フッ素塗料3,500円~4,500円
遮熱系塗料3,500円~4,500円

表の上の方にある塗料は耐久年数が短く、下にいくほど耐久年数が長い塗料となっています。
耐久年数と価格は比例しており、より耐久年数の長い塗料を選ぼうとするとその分費用がかかってしまいます。
耐久年数と価格を知ると、耐久年数と価格のバランスがよいシリコン塗料が人気の訳が分かってきますね。

塗り替えメンテナンス全体でかかる費用

塗り替えにかかる費用をまとめました。
メンテナンスをするときに参考にして下さい。

塗り替えにかかる費用は塗料代だけではない!

塗り替えを業者に依頼すると、塗り替えにかかる費用は塗料代だけではなく、足場代などがかかります。
費用がかかるものは以下の通りです。

・足場
・洗浄
・ケレン(古い塗膜を落とす費用)
・養生
・下塗り
・上塗り(2回)

塗り替えメンテナンスで最も費用がかかるのは塗料代ですが、その次に費用がかかるのが足場の設置料金です。
屋根の塗装をするのに足場はかかせないので、必ずかかってくる費用となっています。
どの項目についても平米ごとで料金が設定されています。
それぞれの項目の相場は、以下の通りです。

・足場:600円~900円/㎡
・洗浄:200円~400円/㎡
・ケレン:400円~700円/㎡
・養生:約300円/㎡
・下塗り:約600円/㎡
・上塗り:約1,800円/㎡

相場に幅があるのは、業者ごとで設定している価格が異なるからです。
見積もりを依頼したときには、相場内の価格かどうかチェックしてみましょう。

一般的な30坪の家の場合のシミュレーション

塗り替えにかかる項目の相場が分かったところで、30坪の一般的な家の場合にかかるメンテナンス費用を見てみましょう。
30坪の家の屋根は100㎡で、シリコン塗料で塗装する場合で計算をしてみました。

項目費用
足場90,000円
洗浄40,000円
ケレン70,000円
養生30,000円
下塗り60,000円
上塗り180,000円
合計470,000円

相場からすると、100㎡のスレート屋根の塗装には約47万円かかることが分かります。
屋根の広さがどのぐらいなのか分からないという人でも、簡単に大体の費用が分かる計算式もあります。
床面積×1.5(標準的な塗装係数)=屋根の面積
屋根の面積×塗料の相場=塗装費用(足場代などは除く)
このように塗装の費用を計算することが可能です。

塗り替え費用を安くする方法

塗り替え費用は決して安いものではありません。
できるなら安くメンテナンスを済ませたいと思う人も多いはずです。
そこで、塗り替えを安く済ませるポイントを調査しました!

DIYで安くできる?

家のメンテナンスで安くする方法として人気なのがDIYです。
DIY人気の上昇から、今まではプロに任せることが当たり前だった屋根の塗り替えも自分でしようと試みる人も増えてきました。
しかし、スレート屋根の塗り替えを自分ですることはオススメできません!
DIYをオススメできない理由は3つあります。
1つ目は、スレート屋根はプロでも扱うことが難しい薄く割れやすい素材だからです。
屋根に登って上を歩くだけでも、慎重に行わなければ割れてしまうことがあります。
ひび割れが起こることで雨漏りに繋がることもあり、ひび割れができてしまったらすぐに直さなければなりません。
せっかく安くしようとDIYをしているのに、余計に費用がかかってしまいます。
また、プロが行うのであれば、もしも破損してしまったとしても補償してもらえますが、DIYとなればそうはいかないということもオススメできないポイントです。
2つ目は、素人が選ぶ塗料では耐久性が落ちるということです。
素人は塗料ごとの性能を詳しく知っていて塗料を選ぶということは少ないですよね。
性能をほとんど知らず、安いかどうかで選びがちです。
安い塗料を選んでしまうと、雨や紫外線の影響を受けやすく劣化が進みやすい屋根では、塗料が剥がれやすくなってしまいます。
塗料が剥がれてしまうとスレート屋根自体が劣化する原因となってしまうので、またすぐに塗り替えを行う必要があり、余計手間がかかってしまいます。
素人は塗り替えの技術もありません。
安い塗料を低い技術で塗装しては、せっかくのメンテナンスも屋根にとってよいメンテナンスはできません。
3つ目は、高所での作業は危ないということです。
高所での作業に慣れていない素人には落下の危険性が高いので、安全面を考えるとオススメできません。
このようにDIYをすることで、余計に費用がかかってしまったり、劣化の原因を作ってしまったりと、DIYをするほうがよくないことが多いのでプロにお任せしたほうが無難なのです。

外壁と屋根の同時塗装がオススメ

屋根の塗装を安くしたいなら、足場の費用を削ることが一番の節約ポイントです。
足場を組む回数を極力減らすことで節約します。
屋根の塗り替えをするときに、一緒に外壁の塗装をしてしまえば、外壁の塗装をするときにまた足場を組む必要がなく、足場を組む回数を1回にすることができます。
足場を組み立てるとなると1回で10万円近くかかるので、1回分減らすだけでも10万円近い大幅な費用削減を見込めます。
屋根よりも外壁のほうが紫外線を浴びにくいため、劣化は遅めです。
しかし、いずれ劣化で塗装が必要となるので、お金と時間の節約のためにも一緒に塗り替えをしてみてはいかがでしょうか。

スレート屋根は定期的な塗り替えが大切!

塗り替えを怠ると、スレート屋根自体が劣化してしまいます。
スレート屋根が劣化してしまうと、屋根を葺き替える必要が出てくることもあり、より大きなメンテナンスをしなければならなくなります。
そうならないためにも、スレート屋根を定期的に塗り替えることが大切です。
塗料ごとの塗り替え時期を意識しながら、たまに点検のために屋根をチェックしましょう!

関連記事になります。合わせてご覧ください。

塗り替えを考えているけれど、どのぐらいの費用がかかるのか不安……という人必見の記事です。 スレート屋根の塗り替えには何十万円もお金がか...
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