外壁コーキングも永遠にそのままという訳ではありません。
適切な時期に、適切なメンテナンスが必要となります。
そこで、外壁コーキングの補修時期が分からない人向けに、外壁コーキングの寿命や補修するタイミングについてまとめました。
補修方法についても紹介しているので、外壁コーキングのメンテナンスが全て分かる内容になっています。
ぜひ参考にして下さい。
築年数12年で32坪の一戸建ての屋根と外壁の塗装をしようと見積もりを取りました。
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もくじ
コーキングとは
まず、コーキングとはどういったものなのか解説します。
コーキングの役割
コーキングは、隙間を埋めたり、水が入ったりしないように使用されています。
コーキングは、シーリングとも呼ばれ、どちらも英語です。
コーキングは「詰め物をする」という意味で、シーリングは「密閉する」という意味です。
どちらの意味を見ても納得できますね。
水の浸入を防ぐ以外にも、地震などによる揺れを軽減するためにも使用されています。
地震が無くても、家は木材などの収縮によって少しではありますが、揺れています。
柔らかなコーキングがあることで、揺れても外壁サイディングが割れるといったことが起こりにくくなっているのです。
施工前のコーキングは、歯磨き粉のチューブのような容器に入っています。
隙間にコーキング材を入れることで施工でき、施工後の手触りは弾力のあるガムのようです。
外壁にひび割れができたときの補修などに使用されることもあります。
コーキングされている場所
コーキングは、外壁以外の多くの場所に使用されています。
家の中だけで考えても、お風呂の浴槽と壁のつなぎ目、キッチンのシンク周り、トイレの便器と床の間、窓周り、ベランダと様々な場所にあります。
コーキングがどこにあるのかを考えたことはあまりないと思いますが、実はこんなにも多くの場所で使用され、私たちの生活を支えているのです。
コーキングの寿命は短くて3年
コーキングが施されている環境にもよりますが、短く見積もると3年から5年で寿命がきてしまいます。
長くても10年です。
新築から3年から5年なんてあっという間だと思いますが、実はその時期にはすでにコーキングの寿命がきてしまっているかもしれません。
コーキングの劣化は、紫外線や風雨、夏の暑さなどとされています。
外に施工されているため、それらの原因を取り除くことは難しく、どうしてもコーキングの寿命は短めになってしまうのです。
補修する時期の決め方
コーキングの寿命を考え、新築から3年から5年頃からコーキングが劣化していないかを確かめるようにしましょう。
そして、以下のような劣化があれば、補修をする時期がきたということです。
コーキングには、4種類の劣化が起こる可能性があります。
4種類の劣化について解説します。
チョーキング現象
チョーキング現象とは、手で触ると白い粉のようなものがつく現象です。
チョークの粉がついたようになります。
コーキング材の中にある顔料が、劣化と共に表に出てきてしまっている状態です。
すぐにチェックすることができますが、見ただけでは分からないのでたまに触ってみる必要があります。
チョーキング現象が起きただけですぐに補修する必要はありませんが、劣化が始まっていることが分かる劣化の症状です。
そろそろ補修を考え始めたほうがよいタイミングでしょう。
ひび割れ
コーキングに細かなひびが入っている状態です。
劣化によって、少しではありますが、日々動く家に対応できなくなってくると、ひび割れが生じます。
まだコーキングの表面だけにひびが入っているだけのことが多く、このままでも水が浸入するということはありません。
この段階でも、まだすぐに補修をしなければいけない段階ではありません。
そろそろ補修が必要だと頭に留めておくぐらいの段階です。
破断
ひび割れが悪化すると、縦に大きく溝が生じます。
ここまで劣化すると、内部に水が入るようになってしまっているため、早めの補修が必要となります。
肉痩せ
コーキングが外壁から剥がれ、隙間ができている状態です。
コーキングの薄くなってしまい、こちらの場合も内部に水や汚れが入る原因となります。
早急に補修をしましょう。
補修するタイミングを逃すと・・・・・・腐る原因!?
補修をしなければいけないのは分かっているけれど、なかなか時間を取れないということもありますよね。
劣化の症状が出ているのに補修をしなかったらどうなるのでしょうか。
コーキングで隙間を埋めることができなくなってしまうと、当然水や汚れが侵入してきます。
水が入れば、雨漏りやカビの原因となります。
外壁が曲がってしまうこともあり、家の内部も外部もダメージを受けるのです。
雨漏りなどの補修も必要となれば、コーキングを補修するよりも長い時間と費用がかかってしまいます。
コーキングの補修を怠ると、より大きな補修が必要となることが考えられるため、劣化の症状が見られたときには早めに対処するほうがよいでしょう。
2種類の補修方法
補修の方法には2種類あります。
増し打ち
増し打ちは、今ある古いコーキングの上から新しいコーキング材を注入する方法です。
古いコーキングを剥がす必要がないため、補修費用が安く済ませることができます。
ただ、古いコーキングがそのまま残っているため、古いコーキングが剥がれてしまえば、新しいコーキングも一緒に剥がれてしまいます。
古いコーキングが割れれば、新しいコーキングも割れてしまいます。
そのため、耐久年数は短く、3年から5年です。
とにかく安く済ませたい人には増し打ちが向いていますが、耐久性のある補修をしたいなら向いていません。
打ち替え
打ち替えは、古いコーキングを取り除いてから新しいコーキングを施工する方法です。
古いコーキングを取り除く分、費用はかかりますが、コーキングを全てキレイにできるので、耐久性の高いコーキングができます。
耐久年数は10年ほどで、新築時の耐久年数と同じぐらいとなります。
増し打ちよりも耐久年数が長いことから、打ち替えを選ぶほうが多く、コーキング補修全体の6割が打ち替えを選んでいます。
どちらがお得?業者依頼VS.自分で補修
コーキングを注入するだけでよいので、自分で補修をする人もいます。
業者に依頼するほうがよいのか、自分で補修するほうがよいのかどちらがよいのか検証しました。
業者に依頼する場合の費用の相場
一般的な家で、増し打ちが10万円から35万円、打ち替えが40万円から47万円です。
増し打ちが1メートルあたり700円から900円が相場となっています。
打ち替えは、1メートルあたり1,200円から1,500円が相場です。
打ち替えのほうがコーキング材が必要となるため、費用は高くなっています。
コーキングは家の上のほうにまであるため、足場が必要となり、1回足場を設置するのに15万円から20万円かかります。
自分で補修する場合の費用の相場
DIYで補修するなら、大体10万円以内で完了します。
必要なものといえば、コーキング材、コーキングガン、マスキングテープ、ヘラです。
どれもホームセンターで手軽に手に入ります。
できれば足場を設置したほうがよいですが、自分で補修するときに足場まで設置する人はあまりいません。
脚立で済ませる人がほとんどです。
どちらがお得?
かかる費用だけで言えば、自分で補修したほうが安く済みます。
増し打ちなら10万円、打ち替えなら30万円ほど安くできる可能性があります。
しかし、自分で補修することはおすすめできません。
コーキングの補修は、コーキング材を注入するだけなのですが、技術がないとキレイな仕上がりになりません。
実は、コーキングを補修する技術には、国家資格があります。
国家資格が必要となるほど難しい作業なのです。
そのため、素人が施工するとコーキングが平らにならないなど、うまくいかないケースが多くあります。
せっかく時間をかけて補修をしても結局業者に依頼することになったということも少なくありません。
また、家の上のほうのコーキングを補修するときに危険が伴います。
プロであれば、足場をしっかり設置し、確かな技術で補修しますが、素人ではそうはいきません。
高所の作業は予想以上に難しく、脚立から落ちてしまうことも考えられます。
それらの点を考えると、業者に依頼したほうが安全にキレイに仕上がるのです。
気になる部分が少しだけある場合など、一部分の補修なら自分で補修したほうが楽に安くできます。
家全体のコーキングの補修なら、業者にお任せしてみてはいかがでしょうか。
コーキングの補修が安い業者を見つけるには?
コーキングの補修といっても業者に料金は様々です。
業者に依頼する前には必ず見積もりを取りましょう。
しかし、一社からの見積もりだとその費用が高いのか安いのか分かりません。
できるだけ複数の業者に見積もりを取り比較することで費用の相場を知ることができます。
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補修時期を見逃さないことが大切
補修時期を見逃すと、コーキングだけではなく、家全体の劣化に繋がります。
業者に依頼するなら、3社ほどに見積もりを依頼すれば、比較することができるためおすすめです。
劣化していたら、その劣化の症状に合わせて正しいメンテナンスをしましょう。
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