窯業系サイディングの外壁塗装の塗り替えにおすすめの塗料はある?

 

窯業系サイディングの外壁を塗り替えたいけれど、どんな塗料を選べばいいのか分からないという人は意外と多いですよね。
オススメの塗料や、塗料ごとのメリット・デメリットを詳しく紹介します。
これを読めば、外壁の塗り替えで迷うことはありません。
塗料について知って、大切な家を正しくメンテナンスしましょう!

損してる?塗装の見積もりは高いかも


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窯業系サイディングについて知ろう!

まず、窯業系サイディングの外壁について詳しく見ていきましょう。

窯業系サイディングとは?

窯業系サイディングは、セメント質と繊維質を混ぜてサイディングボードにしたものです。
窯業系サイディングの外壁は、現在では住宅の約7割から8割が使用しているほど人気の高い外壁です。
それほどまでに人気が高いのはいくつか理由があります。
窯業系サイディングのメリットを挙げてみました。

・軽い
・防火性が高い
・色やデザインが豊富

一番のメリットは、軽さです。
軽いと作業がしやすく、取り付ける工事が早く済みます。
以前はモルタルの外壁が多く、セメントと砂と水を混ぜ合わせたものを外壁として塗っていました。
窯業系サイディングは、工場であらかじめ作られたボードを現場で付けていく作業なので、仕上がりにムラがなく、どの家でもキレイに仕上がるというメリットもあります。
窯業系サイディングは、性能が高く、値段が手頃であることから従来の外壁の概念を変えた革新的な外壁なのです。

窯業系サイディングはメンテナンスしなくてもOK!?

サイディングボードはメンテナンスがいらないと思っている人も多いですが、サイディングボードであってもメンテナンスは必須です!
10年ほどでの塗り替えや、目地の打ち替えが主なメンテナンスとなっています。
定期的にメンテナンスをすることで、家を長持ちさせることができます。
また、窯業系サイディングだからといって特別な塗料でなければならないということはなく、一般的な塗料で塗ることができます。

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窯業系サイディングの外壁の塗り替えにオススメな塗料7選

外壁の塗り替えをするときに使用される7つの塗料を紹介します。
価格や性能が塗料によって大きく違います。
自分の好みを考えて比較しながら見ていくと良いかも知れません。

1.アクリル塗料

耐久年数単価
4~7年1,000~1,600円

現在では使用されることが少なくなってしまいましたが、1970年ごろは扱いやすさから塗料の主流でした。
1970年ごろはまだ塗料の研究も進んでおらず、塗料の種類が少なかったということも影響しています。
性能は他の塗料よりも低く、汚れを予防する性能はほとんどないとされています。
耐久年数も短く、単価が安いことから外壁塗装にあまりお金をかけたくないというときにうってつけです。
湿気に対する性能は高めなので、湿気対策をしたいところにだけ部分的に使用するという家も少なくありません。
扱いやすさからDIYで使用する人も多くいます。

2.ウレタン塗料

耐久年数単価
6~10年1,800~2,200円

アクリル塗料と同じ頃に開発され、同じように人気となったウレタン塗料ですが、今は主流の座は他の塗料に明け渡しています。
種類の多さが特徴で、汚れを予防する性能やカビを生えにくくする性能などがついた塗料も販売されています。
耐久年数は短めではありますが、その分単価が安く、塗り替えの費用を抑えることができます。

3.シリコン塗料

耐久年数単価
8~10年2,000~3,000円

性能と価格のバランスがよく、現在最も人気のある塗料です。
耐久年数は平均的でありながらも、価格は決して高くありません。
約7割の家で使用されていて、主流となっています。
色の種類も多く、好きなデザインを叶えてくれるという点でも人気があります。

4.ラジカル制御型塗料

耐久年数単価
12~15年2,500~3,500円

2012年ごろから販売されている比較的新しい塗料です。
通常、塗料は紫外線を浴びるとラジカルという物質が発生し、劣化の原因となります。
そのラジカルの発生を抑制する効果のある塗料がラジカル制御型塗料です。
シリコン塗料とあまり変わらない価格で、耐久年数が長めなことから、今後の主流になって行くのではないかと期待されています。
欠点としては、まだ新しい塗料なので施工事例が少なく、ラジカル制御型塗料を塗った家がまだ10年経っていないので、10年経ったときにどのようになるのかが分かりにくいということです。

5.フッ素塗料

耐久年数単価
10~14年3,500~4,800円

耐久年数が長く、何度も塗り替えることが困難なスカイツリーやレインボーブリッジなどの大型の建物に使用されることが多い塗料です。
光沢感のある質感で、汚れ予防もできることから性能が高い塗料としても知られています。
耐久年数が長く、性能が高いことから、単価は人気の高いシリコン塗料の二倍ほどかかってしまいます。
よく使用される塗料の中で、最も価格の高い塗料とも言われています。

6.光触媒塗料

耐久年数単価
15~20年4,000~5,300円

光触媒塗料は、紫外線を浴びると汚れを分解して分解する効果があり、汚れに強い塗料です。
分解された汚れは、雨が降ると流れていくので外壁に汚れが付きにくくなっています。
空気を綺麗にする環境に優しい効果もあり、他の塗料とは違った効果を期待できます。
耐久年数は長いのですが、価格が高めなのが欠点です。
塗装するのが難しく、2014年までは光触媒塗料を塗るための研修を受けて認定を受けた店以外では塗装できないことになっていました。
現在では認定制度は無くなりましたが、技術が無ければ正しく塗れず、光触媒塗料の性能を活かすことができないという点は今も同じです。
技術力のある店に依頼することが大切です。

7.無機塗料

耐久年数単価
15~20年4,500~5,850円

無機塗料とは、有機物で作られた塗料に無機物を加え、耐久年数を長くした塗料です。
耐久年数は光触媒塗料と同じぐらいで、価格は無機塗料のほうが少し高めです。
チョーキング現象が起こりにくく、紫外線や熱にも強いことから耐久年数が長くなっています。
有機物の塗料に少しでも無機物が入っていれば無機塗料と名乗ることができてしまうため、どのぐらいの割合で無機物が含まれているのかを確認する必要があります。

何を重視して塗料を選びたいかによって決めよう!

外壁で使用される塗料だけを集めても数千種類あると言われています。
その中から、自分の好みに合った塗料を見つけることができるように選び方のポイントをまとめました。

価格を重視して選びたい!

安い価格から選ぶなら、アクリル塗料やウレタン塗料がオススメです。
しかし、どちらの塗料も耐久年数が短めなので、短期間でまた塗り替える必要が出てきてしまいます。
耐久年数が短いことは悪いことばかりではありません。
何度も塗り替える必要があることから、好きな色にその都度塗り替えることができ、家のデザインを変えたい人に向いています。
価格が安いと耐久年数が短いということを理解して選ぶ必要があります。

耐久年数が長い塗料を選びたい!

耐久年数の長さで言えば、ラジカル制御型塗料、フッ素塗料、光触媒塗料、無機塗料がオススメです。
中でも、価格と性能、耐久年数のバランスがよいラジカル制御型塗料が利用しやすいのではないでしょうか。
どの塗料も耐久年数は長いですが、耐久年数が長い分価格が高いことがネックです。
それぞれの塗料の特徴も考えて、家に合った塗料を選びましょう。

価格も耐久年数もちょうどよい塗料を選びたい!

価格と耐久年数のバランスが最も良いのはシリコン塗料です。
性能もほどよく、価格も高すぎないことからシリコン塗料は一番人気となっています。
次にバランスがよい塗料はラジカル制御型塗料です。
次世代型で実績が少ない点ではシリコン塗料に劣りますが、シリコン塗料よりも長めの耐久年数なので、耐久年数の長いバランスのよい塗料を選ぶならラジカル制御型塗料がオススメです。

塗料の特徴を知って自分に合った塗料選びをしよう!

窯業系サイディングにオススメの塗料は7種類ありました。
その中でどの塗料を選ぶかは好みによるといったところでしょうか。
もちろんできる限り安い方が、耐久年数が長い方がよいのは誰でも同じです。
しかし、全てを兼ね備えた塗料はありません。
どのポイントを重視して選ぶのかを決めてから、塗料を選択するとよいでしょう。

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