スレート屋根がオレンジに変色しているけど原因は何?どうしたらいいの?

スレート屋根をふと見てみると、屋根がオレンジ色に変色していることに気づいて焦ったという人の「困った!」を解決する記事です。
まず、オレンジ色に変色している原因は何なのか、オレンジ色の正体を調査しました。
変色しているのを放置してもよいのか、放置してはいけないのか悩みますよね。
そこで、変色したときの対処法についてもまとめました。
スレート屋根の変色に気づいたら、まずはこの記事を読んでみることをオススメします!

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現在主流な屋根材はスレート屋根

まずはスレート屋根について解説します。

安い・軽いで人気

スレート屋根は、スレートというセメントと繊維質を混ぜて薄くのばして固めた屋根材を使用した屋根です。
屋根といえば瓦というイメージがあるかもしれませんが、軽くて安いスレート屋根の方が今は主流となっています。
家を建てるときに指定をしなければ、スレート屋根にされることが多く、新しい家を見るとほとんどがスレート屋根という状態です。
スレート屋根にも種類があり、天然スレートと化粧スレートがありますが、天然スレートは天然石を使用するため価格が高く、使用されることは稀です。
化粧スレートにも種類があり、アスベストが入っているものと入っていないものがあります。
アスベストと聞いてピンときた人もいると思いますが、アスベストは数年前に大問題となったあのアスベストです。
アスベストを吸い込むと健康に害が有り、環境にもよくないと問題になりました。
現在は法整備も進み、アスベストが入ったスレートは製造・販売はされておらず、アスベストが入っていない無石綿スレートが主流となっています。

スレート屋根の寿命

スレート屋根の寿命は約20年から25年と言われています。
とは言っても、メンテナンスをしっかりしなければ寿命を全うすることはできません。
塗装する塗料の種類にもよりますが、約10年で塗り替えをすることを中心に、何か問題が起こればその都度補修をすることでキレイな状態で20年から25年保つことができるのです。

スレート屋根がオレンジに変色する原因

スレート屋根についておさらいしたところで、本題に入っていきましょう。
スレート屋根がオレンジに変色してしまうのはどうしてなのでしょうか。

コケが原因

オレンジ色の正体はコケです。
スレート屋根の塗装が劣化してくると、防水性が低くなり、水を吸収しやすくなります。
水を吸収したスレート屋根は、水が溜まりやすくなり、あっという間にコケが生えてきてしまいます。
コケが生えたままにしておくと、どんどんコケは生え続け、屋根はオレンジ色に変色してしまうのです。
つまり、コケが生えてきたことが原因でスレート屋根がオレンジ色になってしまっていたのです。
コケがどうして生えてきてしまったのか理由を突き詰めると、塗装の劣化にありました。

コケを放置するとどうなるのか

コケ自体には害はありません。
もちろんコケが生えたスレート屋根は景観が悪く、家を古く見せてしまいます。
あとは、コケが生えると水はけが悪くなり、よりスレート屋根の状態が悪くなる可能性があります。
ただ、問題はコケが生えてきたということよりも、コケが生えてしまう環境ができてしまったということのほうが重要です。
コケが生えてきているということは、塗装が劣化し、スレート屋根が水を吸収しやすくなっている状態です。
水を吸収して、日が当たってまた乾燥するということを繰り返すと、屋根は膨張と収縮を繰り返すことになり、スレート屋根のひび割れや反りに繋がります。
ひび割れが起こると、大きなメンテナンスが必要となり、費用もかかります。
また、もっと悪い状態になると、家の内部にまで水が浸入し、雨漏りが発生することも考えられます。
雨漏りになると、屋根のメンテナンスだけではなく、内部の構造や壁紙といったところまでメンテナンスが必要となり、費用も時間もかかってしまいます。
そうならないためにも、オレンジ色に変色したときには早めに対処するほうがよいのです。

オレンジ色に変色してしまったときの対処法

オレンジ色に変色したままで放置し続けることは、スレート屋根自体の劣化を早めてしまいます。
見つけたら数日以内で対処しなければいけないというほど急を要しませんが、見つけたら早めに業者に連絡するなどの行動に移しましょう。
では、どのようにメンテナンスする必要があるのでしょうか。
対処方法から費用までまとめました。

洗浄して塗り替えよう

オレンジ色に変色するまでコケが生えてきているということは、大体の家は築10年から15年経っていることが予想されます。
塗料の耐久年数は大体10年なので、塗り替えの時期がきている頃ではないでしょうか。
コケが生えている場合、塗り替えをするだけではなく、塗り替え前にキレイに洗浄する必要があります。
業者に依頼すれば、高圧洗浄機で洗浄してもらうことができ、その後塗り替えも一緒にしてもらえます。
あまりに痛みが激しい場合には、スレート屋根を葺き替える必要があります。
塗り替えをするべきか、葺き替えをするべきかを判断するのは素人目では難しいものがあるので、一度業者に見てもらうとよいでしょう。

費用の相場

洗浄の費用が1㎡あたり200円から300円が相場です。
あとは塗装の費用がかかります。
塗料によって費用が異なり、高いもので1㎡あたり6,500円、安いもので1㎡あたり700円と大きな開きがあります。
どの塗料を選ぶのかは、家の環境や、予算によって決めるのがよいでしょう。
日当たりがあまりよくないなど、コケが生えやすい環境なら、コケが生えにくくなる塗料を検討するのもオススメです。
価格と性能のバランスがよく、現在最も多く使用されているシリコン塗料の場合、1㎡あたりの相場は1,800円から2,500円です。
一般的な30坪の家で見積もりを出してみます。
30坪の家の場合、屋根の大きさは約60㎡です。

項目費用
足場4,2,000円(700円/㎡)
高圧洗浄12,000円(200円/㎡)
下塗り30,000円(500円/㎡)
中塗りと上塗り108,000円(1,800円/㎡)
縁切り30,000円(500円/㎡)
合計222,400円

一般的な家で洗浄、塗り替えには23万円ほどかかることが分かりました。
気になる項目を詳しく見てみましょう。
まず、塗装に下塗り、中塗り、上塗りと3つの工程があることに驚いた人もいるのではないでしょうか。
それぞれの工程が塗り替えでは大切になってきます。
下塗りには、シーラーと呼ばれる塗料を使用します。
下塗りには、塗料が染みこむことを抑え、塗料がムラ無く仕上がるにようにする効果があります。
直接仕上げ塗料を屋根に塗ってしまうよりも、密着性が高くなるという効果もあり、下塗りは欠かせません。
中塗りと上塗りを行うと、色ムラができにくく、キレイに仕上がるので、屋根の塗装は2回塗りがほとんどとなっています。
3回塗りをする業者もあります。
あまり上塗りしすぎると、塗料が厚くなり、スレート屋根にヒビが入る原因になる可能性があるので、上塗りのしすぎにも注意が必要です。
縁切りという言葉はあまり耳にしない言葉ですよね。
縁切りというのは、スレート屋根とスレート屋根の間の隙間についた塗料をカッターなどで切る作業です。
隙間は空いていないほうがよいような気がしますが、隙間が空いていないと水が逆に入ってきてしまうのです。
縁切りをしないと雨漏りが発生する原因になる可能性もあるので、見積もりに縁切りの料金が入っているかどうかは必ず確認しましょう。

DIYでコケを安くキレイにしたい!

一般的な30坪の家でコケが生えた屋根の塗り替えをするには約23万円かかることがわかりました。
この金額を安いと受け取るのか、高いと受け取るのかは個人差があると思います。
もしも高いと受け取ったなら、自分で塗った方が安く済むのでは?と思った人もいるのではないでしょうか。
そこで、DIYでオレンジ色に変色した屋根をキレイにできるのかを徹底調査しました。
調査したところ、素人でもコケを除去することはできそうです。
実際に、たわしやデッキブラシでこすって取っている人もいます。
しかし、この方法はオススメできません!
やはり屋根に登るということが危険だからです。
プロであれば、足場を組んで登って作業しますが、素人で足場を組んで作業する人はほとんどいません。
はしごをかけたり、ベランダから屋根に登ったりして作業する人が多いようです。
それに、安全面を考慮してヘルメットをかぶって作業する人も少ないですよね。
水をかけてブラシなどでこすってコケを落とす人が多いと思いますが、水を含んだコケは滑りやすく、より危険度が増します。
また、コケをブラシなどで擦っても見た目ではキレイになっても本当はまだコケが残っていて、すぐに生えてきてしまうということもあります。
だから高圧洗浄機が必要なのです。
業者が使う高圧洗浄機は一般的なものとは違います。
一般的なものは、威力が強すぎるので屋根には向いていません。
業者が使う高圧洗浄機は、優しく屋根を洗浄できるので屋根を傷つけずに作業ができます。
塗り替えについても同様で、危険なのでオススメできません。
それに、家に合った塗料を選び、ムラ無く塗ることは素人ではやはり難しいものです。
塗り替えを自分で行うなら塗料やハケなどの道具代しかかからないので、数万円でできるでしょう。
しかし、安全面、技術面を考えてもメンテナンスはプロの手に任せたほうが無難です。

コケができないようにする方法

できるだけコケができないようにしたいと誰でも思いますよね。
全くできないようにする方法はありませんが、少しでも予防となる方法をまとめました。

光触媒塗料を使って塗装する

光触媒塗料は、太陽光を浴びると汚れを浮かせる効果があり、浮いた汚れは雨によって洗い流されます。
光触媒塗料を塗れば、コケの胞子が付く前に浮かせ、洗い流してくれるので、コケが生えにくくなるのです。
耐久年数は15年から20年ほどと長めです。
価格は1㎡あたり4,000円から5,300円と、高めではありますが、コケが生えやすい環境の家ならこの金額を出す意味もあるのではないでしょうか。
光触媒塗料は、空気を綺麗にする効果もあるので環境にも優しいというメリットもあります。
ただ、太陽光が当たりにくい部分は光触媒塗料の恩恵を受けることはできないというデメリットもあります。
メリット、デメリットを知った上で、どの塗料を使用するのかを選択しましょう。

定期的に塗り替えを行う

コケが生える最大の要因は、水分です。
水分があるとコケが生えやすくなるので、塗料が劣化し耐水性が低くなった状態であることは避けなければなりません。
光触媒塗料を使用するとコケがより生えにくくなりますが、価格が高めなのでなかなか光触媒塗料を塗れないという人も多いと思います。
光触媒塗料を塗れなくても、一般的な家で使用されているシリコン塗料でもよいので、定期的に塗り替えをすることが大切です。
よいタイミングで塗り替えをし、塗料が傷むことを防ぐことで家をコケから守ることに繋がります。

忘れずにメンテナンスをしよう!

定期的なメンテナンスをすることでスレート屋根がオレンジ色に変色することから守ることができます。
では、定期的なメンテナンスはいつなの?という話になりますが、基本的には塗料の耐久年数に沿って塗り替えをすれば大丈夫です。
例えばシリコン塗料なら約10年で塗り替えですが、痛み具合によっては早めに塗り替えをする必要があります。
変色や、塗装の剥がれが見られたときには、10年経っていなくても塗り替えをしましょう。
屋根は見えにくいので忘れがちですが、家を守っている大切な部分です。
塗料が剥がれていないかなど地上からでいいので、チェックすることも大切です。

関連記事になります。合わせてご覧ください。

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築年数12年で32坪の一戸建ての屋根と外壁の塗装をしようと見積もりを取りました。

ある業者に見積もりをしたら108万7千円だったので念のために「塗装業者の一括見積もりサイト(無料)」を利用し複数の業者に見積もりを取ったら84万3千円に。

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